万年筆を使ってみたいけど、何を選んだらいいかわからないという方へ。
ざっくりとどういうものがあるか掴んでおくと選びやすいかな?と思って書きました。
何本か買ってみて気づいたこともあるので、参考になればと思います。
結論を言ってしまえば「好きなのを買え」ですが、いろいろ知っていれば候補を絞りやすいかもしれません。
ペン先の材質
まず最初に考えてほしいのは材質です。万年筆はのペン先(ニブ)は主にステンレスか金でできています。ステンレスは鉄ペン、金は金ペンと呼ばれています。値段が安いのはほぼ鉄ペンで間違いないと思います。
一般的に鉄ペンは硬め、金ペンは柔らか目の書き味になっています。
ペン先の太さ
ペン先の表記がボールペンやシャーペンとは違うのでちょっとわかりにくいです。
一般的なものだと
EF(極細) F(細字) M(中字) B(太字)
もっと細かく分けているメーカーもありますが、これが基本です。
「万年筆は中字!」という人もいますが、日本人は細字や極細のほうが使いやすいんじゃないかな?と思うので中字にこだわる必要はないと私は思っています。好きな太さを選んでください。インクのぬらぬら感?っていうのが体感しやすいのが中字~太字なので、そういうのを味わってみたい方は太めがいいと思います。
この太さの表記が曲者です。あくまでも「目安」です。メーカーや個体によって太さが結構違います。
基本的に海外製の万年筆は国産の万年筆よりも太めになっています。だいたい海外のEFが国産のFよりちょっと太目?くらいだと思います。
個体差もなかなか大きいので、できれば試し書きをしてから購入することをお勧めします。
ニブの形、大きさもいろいろありますが、まずは一般的なものを買って、後から違う形のを買うと違いが分かっていいと思います。
インクの吸入方式
インクはカートリッジ式と吸入式、カートリッジとコンバーターの両用式があります。
カートリッジタイプは割高なので、吸入式か両用式がおすすめです。コンバーターは別売りになっていることが多いので、一緒に買っておいたほうがいいと思います。万年筆によって使えるコンバーターが決まっているので合うものを購入してください。
インクの選び方
これは意外と奥が深いところです。私もまだまだ勉強中です。
基本は染料インクです。色の種類が多いので、いろんな色を試したい方はこちらになると思います。好きなメーカー、色、ボトルの形(笑)を選んでください。
基本的に「混ぜるな危険」です。混ぜてる人もいますが、自己責任です。(自分で色を作りたい方はそれ専用のインクが売っています)
あとブルーブラックと顔料インクには注意してください。ちょっと取扱いに注意が必要です。後はご自由に。
色彩雫はデザイン含め人気が高いですが、お値段もちょっと高めです。コストパフォーマンスとかを考慮するとペリカンがなかなか評判いいと思います。
個人的おすすめ万年筆
私がもしおすすめするなら「国産の金ペン万年筆のFかEF」
せっかく万年筆を買うのであれば金ペンのなめらかな書き味を試してほしいです。
国産の金ペンなら1万円までで手に入ります。
特にカスタム74あたりはとても評判がいいので1本目にオススメしたい万年筆です。
私が使っている#3776もなかなか使いやすいです。
「スリップシール機構」がついている万年筆はインクが乾きにくいので安心です。特に顔料インクを使いたい場合はいいんじゃないでしょうか。
まずこのあたりを1本使ってみて、軸やペン先、インクなどをいろいろ探っていくといいと思います。
最初から金ペンはちょっとハードルが高い場合は鉄ペンになりますが、1000円位ならKakuno、3000円ならcocoon、LAMYあたりが無難かなと思います。
…こんな感じでしょうか。
すてきな1本に出逢えるといいですね♪
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